宝石人形

その名が表すとおり、宝石を核とした魔術人形を創る術。フォトンを触媒に創られた例も存在する。
誰かのものではない魔力でも完成させることはできるが、自我や意思を一切持たない抜け殻が出来上がる。
時計の街の科学と魔術の技術融合の極致である。

その構造と便宜上「人形」と呼称されるが、オリジナルの因子の持ち主とは人格も記憶も異なる存在として生まれる。
そのため時計の街においては制作者およびオリジナルとは別個の人権を与えられる。

材料は、触媒となる人物などの力と、宝石がひとつ。フォトンでもエーテルでも純魔力でも構わない。
触媒との相性がよければ、パワーストーンでもよい。また、宝石の力が強くても、触媒が少ないと実体は出来ない。
このふたつを組み合わせたコアで、生身の体を生成すると宝石人形の完成である。

できあがる人形は宝石の力のほかにも、術者の性質、魔術傾向、感情、精神状態に大きく影響される。
たとえば術者が特定の属性に特化しているなら、たとえ宝石と矛盾していてもその力を多少発現する。術者が召喚を得意としているなら、その能力を発現する実例もある。
依存症の術者によって創られた人形は、創り手から離れない傾向を示した。また、攻撃的な術者の人形が惨事を引き起こした例もあるため、制作時には出来る限り平常心であるべき。

触媒に無垢エネルギーを用いると、魂のない人形が出来上がる。

核となった宝石の色や性質が身体的特徴や性格に現れる。石のカラーや硬度、劈開性、日光や水分への耐性など多様にわたる。
近年、触媒の持ち主とはまったく異なった外見、性格をもって創られた人形が増加している。宝石との組み合わせによる突然変異が原因の大半とされるが、熟練の術者であれば、人為的に引き起こすこともできる。
そもそも宝石人形の存在価値が「自分の生写し」から「仕事の補助や家族の一員」に変化したことも理由の一つといえよう。

よほど特殊なエネルギーを使用しない限り、生成した身体は「劣化」する。
適正なメンテナンスを行えばその寿命は半永久的ともいわれるが、怠ればコアが歪み性格や外見にも支障をきたすことになる。

作例

藍晶

制作術者: さくら
触媒: さくらの魔力
核: カイヤナイト
外見変化: 人為的
性格変化: 突然変異
術者と触媒の性質が、石の性質を上回った例。
本来は独立心や探究心を強める力をもつとされるが、術者の強い依存心と孤独への恐怖が影響した結果、冷静さと独占欲が共存する二面性の強い性格に変化した。

ルーサー

制作術者: さくら
触媒: ルーサーのフォトン
核: アクアマリン→アメジストに変更
外見変化: ほぼなし 
性格変化: 微小
どれだけ安定状態であっても、術者の性質は多少なりとも影響する。
海と関わりの深いアクアマリンと触媒の性質が一致し、全体的には非常に安定した結果となった。
藍晶より程度は軽いものの術者の依存性が性格に多少反映されたほか、「召喚する」力が強く受け継がれている。
さくらとより縁の深い石を利用して安定性を高めることを目的に、コア変更が行われたはじめての事例でもある。

玻璃

制作術者: 瑠華
触媒: 瑠華のエネルギー
核: 水晶
外見変化: 性別
性格変化: 不明
瑠華の転生時に切り離された力によってできあがった人形。
力の持ち主に自我と意思があれば、人でなくても人形に具現できることを証明した。
性格は非常に希薄で、一見自我ももたないように見えるが、しっかりと彼なりの意思は存在する。

シトリンとモリオン

制作術者: さくら
触媒: さくらの魔力
核: シトリン→黄水晶、モリオン→黒水晶
外見変化: 人為的
性格変化: 人為的
時計の街に住む人形たちのメンテナンスおよび研究を目的として制作された人形。
メンテナンスを行う個人や企業は今までも存在したが、街の事件をきっかけにさくらが自身の技術を継承する先として用意した。
2人1セットで活動することを前提に設計されており、黄水晶のシトリンは動的、黒水晶のモリオンは静的の側面を強調している。

██

制作術者: さくら
触媒: [編集済]
核: フォトンスフィア
外見変化: [編集済]
性格変化: [編集済]
### 警告 ###
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  • 最終更新:2020-09-03 01:35:58

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